告知外来

以前、小児がんは病名をお子さまに伝えないまま治療をする時代がありました。
幼いころに小児がんに罹患し、病気の名前を伝えられていないまま成人された方や、「その時には伝えたけれど、もうすっかり忘れてしまって病名がわかっていない」方も多くいらっしゃいます。

当院では、そのような方に対して「告知外来」を行っています。
長い時間を経て、日常では話さなくなってしまった病気のことを、今更話すことはご家族にとても勇気がいることです。しかしながら、小児がんを乗り越えたお子さまが大人になって社会にはばたくとき、自分自身の健康管理ができることは今後の人生を快適に過ごすために欠かせない力です。

その力を得るためには、自分がどんな病気だったのか、気を付けることはあるのか、パートナーができたとき、相手に自分の過去の病気のことをどのように伝えればよいかを学んでいく必要があります。告知外来では、だれに、どのような内容を伝えてほしいか、ご家族と事前に情報交換させていただき、外来にてお子さまに診察とは別に、病気についてお話しさせていただきます。
詳しくはがん相談支援センターまでお問い合わせください。